再スタート準備は大丈夫?学校再開に向けて

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、散々なスタートとなった2020年代。
国内では新規感染者数自体は減少傾向で、山口県を含む39県では緊急事態宣言解除。
第一波収束の兆しも見える中、緩むと感染爆発が起こるのではという予測もあり、なかなか気を抜くことはできません。

そんな中、懸念すべきはやはり学校休校による学習の遅れです。
宇部市でもまもなく学校が再開されるようですが、3ヶ月近くにも及ぶ、「長い長い春休み」を経て、果たして学習の遅れは取り戻せるのか。
9月入学案なども議論されているようですが、個人的には問題を先送りにするだけで、あまり意味はないのではないかと考えています(このあたりについては別の記事でまた書きたいと思います)。

長期に渡る休校を経て、まず取り戻さねばならないのは、学習サイクルです。
休校期間に、学習サイクルが大いに乱れてしまった生徒さんも多いのではないかと思います。

・つい昼まで寝る癖がついてしまった

・わからないところがあっても放置することが多くなった

・課題は直前に解答を丸写し・・・

       ・・・etc.

しっかりと自己管理できていた生徒さんもおられると思いますが、誰しも多かれ少なかれサイクルの乱れを経験しているのではないかと推測しています。

まもなく学校再開。
感染への恐怖をはじめ、いろいろな不安を抱えている方も多いかと思いますが、スムーズな再スタートをきり、学習の遅れをしっかりと取り戻していくため、一教育者として僭越ながらアドバイスさせていただきます。
不登校の生徒さんなどにも適用できる内容かと思いますので、ぜひ参考にされてください!

早寝早起きを心がけよう

休校期間中に必要以上に夜更かしの癖がついてしまった生徒さんも多いと思います。
まずは生活サイクルを元に戻すことから始めましょう。
学校が始まれば自然ともとに戻ると思っている方も、ここは意識して以前よりも早めに寝る、早めに起きる、ということを心がけてみましょう。
学校に間に合えば良いわけではありません。
朝、普段より10分早く起きるだけで、目がすっきりと覚めるだけでなく、朝の時間に余裕が生まれます。
こういった小さなことから、気持ちの良い再スタートは始まるのではないかと思います。

教科書を流し読みしてみよう

すでに1年間学習する予定の教科書はお手元にあると思います。
これから習う内容ばかりなので、まだ開いてもいないという人もいると思います。
でも、いずれは勉強しなければならない内容。
わからなくてもよいので、目を通してみましょう。
理解する必要はまったくありません。
流し読みして、どんなことを勉強するのかということを把握するだけで十分です。
そうすれば、「この内容は、去年やった内容の応用だな」とか「この内容は日常生活に関わってきそうだな」とか、いろいろな発見があるはずです。
中には「取っ付きにくくてまったく理解不能」ということもあると思います。
でも、それでいいんです。まだ習っていない内容なんですから。
これをやっておくだけで、これから学習する内容の全貌が掴めるはずです。

行き詰まったら計算練習!

久しぶりの学校。
特に休校期間中にだらけてしまっていた生徒さんは、まずは学習サイクルを立て直すことが重要です。
しかしながら、これは意外と大変です。
最初の頃は、わからないことがたくさん出てきたりして、行き詰まってしまうことも多いでしょう。
そんなときは、たとえば計算練習や、漢字・英単語の暗記などを淡々とこなすことをおすすめします。
こういった学習は、いわゆる単純作業ですが、なんとなく「勉強した気分」になれ、学習のペースを取り戻すのには最適です。
しかも、計算が速く正確にできるようになるだけで、数学・算数の問題を解く力は飛躍的に上がりますし、漢字や英単語を知っているだけで、文章を読むのも速くなり、一石二鳥です。
とにかく「できることをやる」ということが大切なのです。

いかがでしたでしょうか。
当たり前のこと、簡単なことばかりですが、意識してやってみると意外と効果はあるはずです。
長い休校開けで、戸惑っている人も多いと思いますが、最高の再スタートがきれるように応援しています!